トークセミナー終了しました。
意識高い方々にお集まりいただき、トークセミナーが終了した後も
個人的なトークが延々と続いていました。
すてきな出会いもあり、このようなイベントを企画して良かったなと
思えた瞬間でした。ありがとうございました。
トークは、壇上に置かれた自転車に触れることから始まりました。
豊島区のご協力で、実際にこれから寄付される放置自転車を
お借りすることが出来たのです。
「放置自転車」と聞くと、駅前などに長い間放置してあり、
泥やホコリがついて、汚いイメージがあったのですが…
意外や意外、非常に綺麗。そのまま使いたいくらい。
では、何故この放置自転車が現地に寄付されて重宝されているのか。
トークセミナー前日のblogでも触れさせていただきましたが、
世界では、1分に1人の女性が妊娠や出産が原因で命を落とし、
その99%が途上国の女性です。
その原因は多岐にわたりますが、
出産時の不衛生な環境、不適切な処置
お産介助者の知識不足と技能不足
保険や医療サービスを受けられない
といったことがあげられ、
実は隠れた大きな要因として、
『手遅れ』『クリニックにたどりつかない』
ということがあるそうです。
片道10~20キロの道のりのバス代が払えず、徒歩で移動、
とは言え、陣痛が起き始めている妊婦さん、
あるいは、問題のある妊婦さんはスタスタ歩けないから、
(私の経験上、一歩歩くのがやっと…)
その結果、出血多量などで手遅れに…といったケースが。
そこで、ママチャリが活躍するのだとか。
後ろに荷台を付けて、救急車の役目を果たすのです。
さらに、自転車は、非常に高価なもの。
その価格は、ひとつの家庭の年収に相当します。
そんな高価なものを、遠く離れた日本人がプレゼントしてくれた、
しかもそれは新しい命を産む妊婦さんを救うため…。
そういうことなら、その気持ちに忠実に、自転車をそのように使おう!
と、現地の方の関心が高くなり、周りの協力も増える、と言います。
また、驚いたことに、ママチャリは日本特有のものなんだそうです。
世界に普及している自転車の多くは、中国製あるいはインド製で、
ハンドルからサドルにかけて、ポールが一本通っていて、
足を高く上げないとまたげない…。
日本のママチャリは、女性がスカートを履いたまま乗れる、
まさに、女性のために作られた自転車なのです。
こんなことを教えていただきながら、話は佳境へ。
これからどんなアクションをしていけばいいのか。
政井さんは、「大人としてのアクション」を提案されていました。
どこか自分が賛同出来るNGOや団体を決めて、
自分に合った、適したかたちで寄付をしていく。
お金をそのまま寄付してもいいし、
何か回収することに努め、寄付してもいい。
それを続けていくことが大切、とおっしゃっていました。
政井さんは、実際に月々一定の金額を決まった団体に
寄付されているそうです。
そして、わたしは、ジョイセフさんのホワイトリボン運動の
「草の根活動」をリスペクトし、やはり出来ることをひとつずつ、
ひたすらこつこつ続けて行きたい、と思いました。
FDIは、アートやデザインを導入しながら、
今までチャリティや社会活動に関心のなかった方たちに
きっかけを与えられるような、そんなプロジェクトを作っていきたい、
その想いに忠実に、ちょっと面白いすてきなプロジェクトを
クリエイトし続けていこうと思っています。
もちろん今回呼びかけさせていただいている使用済み切手の回収、
そして、日々いただくコーヒーを、ジョイセフさんが販売されている
フェアトレードコーヒーに変えたり…。
小さいけれど、だけど確実に自分に出来ることを続けて行きます。
長くなりましたが、お忙しい中足を運んでいただいた皆さま、
ありがとうございました。
写真展は、19日(日)まで続きます。